手のひらで踊らされる


電話があった。
直人君から。


「全部俺が悪かった。やっぱり、俺にはお前しかいないよ。
やり直してくれないか・・・。」


いまさら。
いまさらだよ。
この前「友達」って言ったじゃない。
あんなに傷つけておいて、
どうしてそんな都合のいいこと言えるの・・・?


はっきり言って、
今は、彼のこと信用できない。
約束してたのに、それを破って、
逆切れして、
泣いて謝る私を、一方的に振っておいて、
そんなこと、ひどいよ。。


私「今は、答え出せない。。」
直人君「いつまでも、待ってるから・・・。」


私は、
私は、もう、傷つくのは嫌だ。
直人君と一緒にいると、傷つくのは目に見えてる。
彼が携帯を触るだけで胃が痛くなる。
彼がパソで話してるだけで、気になって気になって、おかしくなりそう。
もう、無理だよ。
あなたは一度、完璧に私を手放したの。
もう、遅い。


私のことは放っておいてよ。
直人君から離れたいの。
嫌いになりたいの。
傷つきたくない。もう、あんな思いは嫌。。


ただ、自分を守ってるだけ。
痛いことから、逃げてるだけだってコトは、わかってる。
でも、それが私だよ。
強くなんか、なれない。。